1.社員旅行を導入している企業は多い
近年ではだいぶ減ってきたようにも感じますが、現在でも社員旅行を導入している企業は多く見られます。
会社に勤めている人の中には、この旅行に頭を悩ませているという人もいることでしょう。
職場の人間関係が円滑に進んでいて、コミュニティが好きな社員にとっては非常に楽しいものかもしれませんが、中にはこれを楽しみにできていない社員がいるのも実情です。
社員旅行がどのような目的で行われているのかというと、多く人が社員同士のコミュニケーションを図るためだと思っているかもしれません。
しかし会社側の真の目的として、節税のために行っている企業も多いものです。
いくつかの条件がありますが、それをすべて満たしていれば、社員旅行で会社が負担するお金を、福利厚生として会社の経費に計上することが可能となります。
2.社員旅行を会社の経費にできる条件
その条件としては、旅行の日程が4泊5日以内であること、会社の負担額が社員一人当たり10万円以下であること、全従業員の50パーセント以上が参加することが挙げられます。
会社の支出の中で経費に計上できるものが多い場合は、節税することができます。
そして一般的に多くの人が思っている目的が、社員の一体感を強めることです。
社員同士のコミュニケーションを円滑にするためといえるでしょう。
この目的はもとから仲が良い職場であれば楽しいかもしれませんが、それ程仲が良くない場合にはそれほど楽しいことはありません。
会社ですでに上の世代にいる人たちの場合には、自分も今までずっと旅行に参加してきたという経緯があるため、若い世代にも同じ思いを味わってもらいたいという気持ちがあるのは事実でしょう。
3.人材育成も目的の一つ
そして人材育成も目的の一つと言えます。
社員旅行の際には、部屋割りやグループなどが実際の仕事のチームで組まれていることが多く見られます。
このように仕事のグループで実際に生活をすることによって、チームで一丸となって動く感覚を学んでもらいたいというのが目的もあります。
これによりまとめる側の人間には責任感が生まれ、若手にとっては上司を尊重する心が芽生えるかしれません。
実際にはこのような気持ちはないかもしれませんが、行動を共にすることにより一体感が生まれることでしょう。
4.まとめ
このように社員旅行にはさまざまな目的があって行われているものであることから、これまで恒例となっている会社ではなくなることはないかもしれません。
実際に社員旅行沖縄に行ってみたら楽しかったという声も聞かれるので、成長のひとつだと思って、楽しく参加するとよいでしょう。