間違っていることが多いマッサージのやり方

2017年11月28日 no comments Posted in 健康

マッサージをしてほしいと家族から頼まれた経験がある人は数多くいます。
実際に頼まれると力いっぱい押したり、肩こりの部分をグリグリしたりして一生懸命やろうとしてしまいます。

しかし、これらの行為が実はあまりいいやり方ではなかったことがマッサージを仕事をする人から指摘されることが多々あります。
間違ったやり方によって状況をさらに悪化させることから、正しいやり方を知りそれを実践していくことで家族からの依頼にも全力で応えていくことができます。

肩叩きは悪影響を及ぼす?

一番代表的なのは肩こりです。
童謡でも歌われているように、肩こりで困っているお母さんに対し子供が肩を叩くことが昔から行われてきました。
子供からのプレゼントが手書きの肩叩き券だったなんてこともあるように、肩こりへのマッサージは誰もが経験することです。

この肩たたきですが、実は悪影響を及ぼすことが指摘されています。
肩たたきをすることによって強い刺激が加わってしまい、結果的にさらに筋肉が固まってしまいます。
他にも炎症を起こしたり、筋肉を傷つけたりといいことはあまりありません。
一時的にスッキリした気持ちにはなるものの、あくまでもその場しのぎのやり方です。

肩も強く揉むと筋肉を破壊してしまう恐れも・・

一方で肩もみをしてもらう人も少なくありません。
患部を押してもらうことで体感できる気持ちいい感覚がたまらないと思う人もいて、何かあったら肩をもむという行動は労いをする場面などでも見られます。

そんな肩もみですが、実はこのやり方もあまりいいやり方ではありません。
肩を強くもむと筋肉を破壊してしまうことがあります。

もみ返しを経験したことがある人も多いですが、これは筋肉が破壊されたことで発生する筋肉痛です。
強くもんでもらうことで気持ちよさを感じ、疲れたときは強く押してもらう行為は筋肉を傷つけるだけです。
肩こりに対する知識をつけないとさらに悪化させるだけに終わります。

肩こりが起こる原因について

そもそも肩こりは筋肉の緊張によって起こります。
この緊張は眼精疲労やデスクワークで同じ姿勢を保ち続けることで発生します。
この状況を改善するには血行促進が必要です。

お風呂に入って緊張をとるのもいいですが、ストレッチを行って筋肉を動かして血の巡りを良くするのが一番です。
マッサージで何とかする場合には肩だけでは不十分です。

全身をマッサージして血行促進を図ることが求められます。
それを行うことでようやく肩こりをほぐすことができます。
その部分だけをやるのではなく、全体で行うというのは肩こり以外でも言える話です。

腰痛の際のマッサージの注意点

腰痛で困っている人も肩こりと同じくらいに多いですが、この時にも間違いは潜んでいます。
腰痛にはヘルニアによるものや肩こりと同様に筋肉の緊張によって起こるものがあります。
筋肉の緊張が原因ならば強く押すことやもむことがプラスではないことは明らかです。

結局は外部からの圧力であるため、強い圧力を加えれば当然ながら筋肉にも相当なダメージが与えられます。
どんどん強い力を求めるようになるのは、筋肉がそれだけ傷つき修復の過程で強くなるためです。
そうなっていけば筋肉がガチガチになり、ますます症状を悪化させることにもなってしまいます。

うつぶせでマッサージするのは逆効果

また腰痛の人にマッサージをする場合の体勢にも大きな間違いがあります。
多くの人は腰痛で困っている人をうつぶせにさせます。

しかし、このうつぶせが大きな間違いです。
元々人の背骨はカーブしており、形としてはS字のような状況です。
腰痛を起こす人はこのカーブがきつくなっています。

カーブがきつくなる要因には肥満でおなかが出ていることや腹筋が弱っていることなどがあります。
その状態でうつぶせにさせた場合、さらにそのカーブをきつくさせてしまって逆効果です。
お店などではあお向けや横向きになってもらって施術をすることがほとんどです。

お尻をケアすることが腰痛改善の第一歩

腰痛の正しい対処法はお尻にあります。
お尻の筋肉はいくつかの筋肉で構成されています。
特に大臀筋と呼ばれる筋肉は股関節のあたりについており、ここを鍛えることで骨盤を安定させられます。

お尻の筋肉は基本的な動作である走ることや歩くことを支えるだけでなく、バランスをとることにも使われるなど実に大事な筋肉です。
ここの筋肉が機能することで衝撃を吸収し、腰への負担を軽減させます。
ここが固まってしまうことで衝撃を吸収しきれず、腰に影響を与えてしまいます。
だからこそ、お尻へのケアをしてあげることで腰痛を軽減させられます。

まとめ

このように肩こりや腰痛だけでもこれだけの間違いがあります。
しかもそれが間違いと気づかずに一生懸命時間をかけて労わっている事実は是正しなければなりません。

肩こりをほぐすためには全身をほぐす、腰痛を改善するにはお尻をほぐすというようにその場所の痛みを軽減させるにはそれに付随する場所を何とかすることが大事です。

安いお店に行くと力いっぱい押してくれるところがありますが、そうしたところは逆効果です。
正しいやり方を知り、それを家族に実践してあげることが大切です。

藤沢市 マッサージ