日本ユニセフの活動について知ろう!

2021年10月25日 no comments Posted in 社会

水道設備が充実している日本において、水が原因で死亡者が生じるリスクは非常に少ないと考えられます。
しかし、地球上には水道設備がなくとてもきれいとはいえないような水を飲料水にしなければならないなどとても日本に住んでいる人には想像もできない事象が生じていることは確かであり、不十分な衛生環境が原因で年間25万人もの子供たちが下痢性の疾患により命を落としているといいます。
この数は、2分間に一人の割合になるもの時間と共に多くの子供たちが命を落とす計算です。

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中米ハイチの中での出来事

ハイチ

汚れた水を飲むことはもちろん、このような水で手洗いを行っていても病気になる可能性があり汚れた水で手を洗っていたことが原因で少女のお兄さんは病気になってしまった、これは中米ハイチの中での出来事です。
この少女の名前は「ロゼマイン」、診療所のベッドには兄が横たわりそれを付き添っている、看病をしていたけれども数日が経過してもお兄ちゃんの容体は良くならない、むしろ衰弱が酷くなる一方の状態です。
少しでも元気が戻るようにと食事を与えても、激しい下痢や嘔吐を繰り返しているので栄養も十分に得ることができません。
当時、中米ハイチでは、ラジオを通じて下痢性の疾患が流行していることを勧告していたけれども、この国の大半の家庭には水道がなくロゼマインの家においても例外ではありません。
そのため、汚れた水源の水を使い手洗いしていたようです。

石鹸を使って手洗いが家でできない人は約30億人もいる

世界中には、石鹸を使って手洗いが家でできない人は約30億人もいるといわれており、この数は世界人口の約4割です。
現代はコロナ渦の影響で手洗いをする習慣を持つ人も多くなっているけれども、汚れた水源で手洗いを行っていたり石鹸などがなくてそのまま手を洗うだけの地域も少なくないことがこの数から推測できるのではないでしょうか。
ロゼマインは、ORSと呼ぶ経口補水塩を利用した治療を受けることができたため、重篤な状態から回復を見せたといわれておりこれに加えユニセフの衛生用品が届いたことで洗浄水の使い方をはじめ手洗いの仕方を学ぶことができた、これにより幼い兄弟を守ることに繋げています。

世界150以上の国および地域で活動しているユニセフ

ユニセフは、世界150以上の国および地域で活動している国連機関です。
大半は発展途上国が対象になっているようですが、その活動の趣旨は子供たちの命および健康を守ることであり子供が健康に成長するために欠かせない必須品を十分手に入れることができるようにする、子供の権利条約の中で定められている子供の権利が守れることを目指している団体組織で、日本ユニセフ協会は大きなユニセフの日本支部に相当します。

ユニセフの主な活動内容

子供たちの命と健康を守ることは保健であり、必要な栄養を摂取できるようにすることは栄養、安全な水および衛生的な施設を使えるようにする水と衛生、子供たちが学校に通えるようにする教育や子供たちを過酷な労働から守る保護、自然災害もしくは紛争などに巻きこまれてしまった子供たちを守る緊急支援、そしてHIV/エイズの影響を受ける子供たちを守るHIV/エイズの7項目が主な活動内容です。
ユニセフでは、子供がお母さんのお腹の中にいるときから、生まれてからも命と健康が守られる良い刺激を受けながら育成できることを大切にしている、全ての子供たちが学校に通うことができて授業を受けたときに良くわかり役立つことを学べるようにする、子供たちが適切な助けおよびチャンスを得ることができて自分の意見を述べることができたり能力を十分発揮できるようにするなどを大切に考えているようです。

日本ユニセフ協会の募金について

保健・栄養・水と衛生・教育・保護・緊急支援・HIV/エイズの主な活動には費用も多くかかるわけですが、ユニセフは世界150以上の国や地域で活動を行うために欠かせないお金を世界中の人々から給付を受ける、いわゆる募金で目的を達成する取り組みを行っており日本に住んでいる人は日本ユニセフ協会が窓口になり募金を集めています。
日本ユニセフ協会の募金は、本部に送付されて世界中の子供たちの役立つものとして使用されているわけですが、これは全額ではなく活動の中で必要となる経費などが差し引いた金額です。
ただ、この経費には上限が決まっているので必要以上のお金を徴収することなくあくまでも7つの目的を達成するためにお金が使われているといいます。

募金の種類

なお、募金には通常募金と呼ばれるユニセフ募金と指定もしくは緊急の3種類があります。

通常募金(ユニセフ募金)

通常募金(ユニセフ募金)は、ユニセフに対してお金の利用使途を任せるもので150以上の国および地域の子供たちのためにユニセフ団体組織が行っている支援活動全般に使われています。

指定募金

指定募金は、支援先を指定するタイプ、緊急募金は紛争や自然災害などで緊急事態が生じた際に迅速な対応で子供たちを守る活動のために使用されている募金の種類です。

緊急募金

緊急募金にはどのようなものがあるのか、これについては日本ユニセフ協会の公式サイトにアクセスすることでわかるようになっていますし、他にも支援ギフトなども用意されているといいます。